カーリースは頭金が必要ないって本当?理由と仕組みを解説!
最近の車は、新車や中古車の他にも定額制で利用できる「カーリース」がトレンドです。格安で車に乗れるだけでなく、頭金も必要ない手軽さから利用者が急速に増加しています。しかし、なぜカーリースは頭金の必要がないのでしょうか?そこで今回は、カーリースに頭金が必要ない理由をカーリースの仕組みとあわせて解説いたします。
カーリースは頭金必要なし!
カーリースには頭金が必要ありません。その理由はカーリースが車を購入するのではなく、車を「借りる」サービスだからです。もともとカーリースは、利用者が毎月一定の金額を支払うことで利用できるサービス。具体的には、リース会社がリース契約終了後の車に対して、予想売却価格(残価)を設定します。そして利用者は、新車から残価価格を差し引いた金額を月割りで支払っていきます。
つまり、あらかじめ残価価格が設定された車を利用しているため、カーリースには頭金が必要ないのです。また、レンタカーも同様の意味ですが、レンタカーは数日~数週間といった短期契約が特徴で、一方、カーリースは3~10年という長期契約という違いがあります。
カーリースは法人向けサービスとして始まりましたが、現在では「車の新しい乗り方」と認知されるほど普及しました。リース車両も年々増加しており、2016年には350万台ほどでしたが、2020年には388万台を突破し、2024年には480万台を超えるという予想もされています。つまり、それだけカーリース業界は年々拡大しており、利用者も活用しだいで「車を安く手軽に利用できる」メリットがあるのです。
カーリースのメリットとは
カーリースのメリットは頭金が必要ないことのほかにも「価格の安さ」「手軽に利用できる」などのメリットがあります。たとえば月々1万円以下で利用できるプランに、オプションを加えることで手厚い保証に、質の高いメンテンナンスを受けられるプランもあります。
さらに、月額には車検や税金、保険代なども含まれているため、支払いがわかりやすくなるだけでなく、突然の出費に悩まされることもありません。そして手軽さとは車の返却手続きがスムーズになることです。
車を所有していた場合には、実印や車検証に、自動車納税証明書などの書類を用意する必要がありますが、カーリースならお店にそのまま車を返却するだけで済みます。必要書類を用意する必要もないので、手続きも非常に楽なのです。
頭金が必要なカーリースもある
カーリースには頭金が必要ないことは先述させていただきましたが、プランによっては頭金が必要のカーリースもあります。ただし、頭金が必要なカーリースには、頭金なしのカーリースと比べて、月々の支払額やトータルでの出費を軽減できるというメリットがあります。
たとえば、ある車を5年契約した場合、頭金なしだと月3万2,120円(税込)、トータルでの出費は192万7,200円かかりますが、頭金50万円だと月2万2,550円(税込)、トータルでの出費は135万3,000円となります。
つまり、頭金を入れると月1万円安くなるばかりか、トータルで実に50万円以上も安くなることが分かるのです。それに頭金ありには、審査に通りやすいメリットもあります。
そのため、まとまったお金のある方や、トータルの出費を抑えたいという方であれば、頭金ありのプランがおすすめです。とはいえ、カーリースのメリットは何より頭金不要なことなので、大きな出費をしたくない方や、手元に資金がない方には頭金なしのプランがおすすめできます。
カーリースとカーローンはどっちがお得?
カーリースとカーローンではどちらの方がお得になるのでしょうか?カーリースとカーローンでは、カーリースのほうがお得です。車検代や保険代、メンテンナンス代は、カーローンの場合は自己負担しなければなりません。カーリースの場合は、車検代や保険代などは月々の支払に含まれているので、急な出費を避けることができます。
これらの費用を考慮すれば、車検や税金、保険やメンテナンス費込みのカーリースの方がお得であると判断できます。ただ一方で、カーリースの場合は車を「借りていること」が前提なので、返却時にキズや凹みがあれば修理費用が発生し、走行距離には月1000キロといった上限が設定され、超過すれば超過料金も請求されます。
さらに、契約終了後に車を買い取る場合には、新車の一括購入よりも出費が高いデメリットも存在します。つまり、カーリースはお得ではありますが、上記のようなデメリットもありますので、検討の際にはメリットだけではなく、デメリットも考慮したうえで判断するようにしましょう。
カーリースには頭金の必要がありません。そのうえ、月額は車検や税金も含まれた一定の金額になるので、支払いが楽になるだけではなく、カーローンと比較しても総支払額はカーリースの方が安くなるメリットがあります。とはいえ、カーリースには修理費用や走行距離制限というリスクもあるため、ただお得だからという理由で安易に利用せず、メリット・デメリット両面を見て判断することが大切です。